Journeyの名曲「After All These Years」は、壮大なメロディと感動的な歌詞で知られていますが、特に大サビ部分のコード進行は、楽曲のクライマックスを形作る重要な要素です。
今回は、Bメジャーのキーを軸に展開するこの進行を、王道でありながら独自のリズムと感情表現で構成された天才的なバラードとして分析し、その魅力に迫ります!
美しいバラードのクライマックス:大サビのコード進行
「After All These Years」は、その美しいメロディと感動的な歌詞で多くの人を魅了するパワーバラードですが、特に大サビのコード進行が感情のピークを引き出します。Bメジャーのキーで繰り広げられるこの進行は、シンプルでありながら、リスナーを深く引き込む構造となっています。
「After All These Years」の大サビ
After All These Yearsを聞いたとき、「なんて美しい曲なんだ!!!」と感動しました。
では、原曲を聞いてみましょう。
めっちゃ美しいやん。
Bメジャーのキーでは、代表的な進行として B – F# – G#m – E が使われています。この進行は、I-V-vi-IVの形を取っており、感動的なバラードに典型的なものです。
1. B (I): トニック(主和音)で、安定感と安心感をもたらします。
2. F# (V): ドミナントで、緊張感を高め、次のコードへの解決感を強調します。
3. G#m (vi): 相対的短調で、内省的な感情や少し哀愁を感じさせる響き。
4. E (IV): サブドミナントで、変化や前進感を与え、大サビの盛り上がりを助けます。
この進行は、メジャーとマイナーのコントラストを通じて、歌詞に込められた感情を強調しています。特にG#mが切なさを感じさせ、Eが希望や解放感をもたらすことで、曲の感動的なクライマックスが完成しています。
Bメジャーのキーで、このコード進行が曲全体の美しさと感情の深さを引き立てていることがわかります。
コード進行の詳細:2/2拍子と4/4拍子の組み合わせ
大サビのコード進行は以下のように展開します:
• 2/2拍子:B → F#
安定感のあるBから緊張感のあるF#に移行することで、エモーショナルな流れを生み出します。特にこの2/2拍子の切り替わりが曲に躍動感を与え、感情の高まりを感じさせます。
• 4/4拍子:
G#m(1小節)→ E(1小節)→ B(1小節)→F#(1小節)
G#mで少し哀愁を帯びたトーンが加わり、続くEで開放的な感情が引き出されます。そしてF#で締めくくることで、次の展開への期待感が生まれます。
実際に、エレキでバッキングを弾いてみました。
何回も弾きたくなるようなコード進行です。
ニール氏の手癖を耳コピするのは、時間かかりそうなのでまた後日やるとして….、サビの盛り上がりを後押しするように歪ませると一気に雰囲気が出ます。
王道のパターンながらも独特な進行の魅力
このコード進行は、I-V-vi-IVというバラードではよく使われるパターンに似ているため、王道の進行といえます。しかし、2/2拍子と4/4拍子を組み合わせるリズムの工夫により、シンプルでありながらも独自性が高い進行に仕上がっています。
バンドメンバーと合わせる時は、裏拍に注意した方が良さそう。ここがズレるとめちゃダサいかも。
特にこのパターンは、ロックのバラードやパワーバラードで頻繁に使用され、感情を引き出す効果が高い進行です。Journeyの楽曲においても、この進行が曲のドラマ性を高め、聴く人に強い印象を与えています。
天才的なコード進行?その効果は?
この進行自体はロックバラードの定番ともいえるものですが、計算されたリズムやコードの配置によって、非常に効果的な感情表現が生まれています。
新発見!天才的!!とまでは言えないものの、感情を揺さぶる進行として機能し、楽曲全体をより印象深いものにしています。
まとめ: 「After All These Years」の大サビが生む感動
「After All These Years」の大サビのコード進行は、ロックバラードでよく使われる王道の進行をベースにしながらも、リズムの工夫により曲全体にダイナミズムをもたらしています。この進行が、楽曲の感動的なクライマックスを作り出し、リスナーの心を強く揺さぶる一因となっています。
まるで、感動シーンを再現するかのようなサウンド。
ロック×バラードが弾きたくなったら、ぜひ「After All These Years」をコピーしてみてくださいね。
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では、また。
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